お金を払って身体を壊していませんか。

思い出してください子供の頃の事を、あなたの身体は今より元気でしたか?それとも、大人になってからの方が元氣ですか?

私達は日々、悩み、痛み、不安と共に過ごしながらも、幸せを感じながら生活しています。実は、悩み、痛みといったマイナスがあるからこそ、幸せを感じられるように出来ているのが現実です。

だからと言って、身体を壊して痛い時と痛くない時を実感しながら生活するのが幸せかというと疑問なところでもあります…

で、最近感じている事、アロマや整体、治療院が年々増加傾向にあるけれどほとんどのセラピストが身体の構造を本気で理解していないという事、臓器の名前や場所が解る、筋肉や骨の事も解る、なのに身体の本当の事を解っていない、だから身体に無理な事をお客様や患者様にやり続けているという現実を目の当たりにします。

最近久しぶりに見たユウチューブでのアロマの施術の動画、施術者が身体を手のひらを使ってポンポン叩いていました…何故叩く、ダメよ人の身体をそんな叩き方をしたらと悲しくなりました…

また、整体では痛い痛いと言っている人にずっと同じ強さで揉み続けている事、痛いのはコリのサインでもありますが、痛いと言っている場所をずっと強く揉み続けると細胞が傷つき、脳の痛みセンサーもマヒしてしまします…

痛いと言われた場所は少し揉む強さを弱めてみるのも手です。人間関係と同じです。押しすぎると逃げられますよね。弱めてほぐして再度最初と同じ強さで揉んでみたときに、痛くない、それがほぐれたサインです。

躰にずっと痛い事をし続けると、麻痺したり慣れたりして痛く感じなくなることがあります。それはとても危険な事なのです…10年くらい前までの整体やマッサージの手法はそういった事も取り入れていました。痛い痛いと言っている人に、ほぐれると楽になるからと言って、ずっと強く揉み続ける、そしてやられている人は麻痺をして、あっ本当だ楽になってきたと錯覚する。

そして翌日揉まれた箇所が揉み返しになる、痛くなる、でも好転反応だからなどと誤魔化されて、楽になった時の脳の記憶が忘れられずに強く揉まれた方が効くという変な中毒になって、どんどん自分の身体を痛めつけていくのです。タバコやお酒と一緒です…何故、健康になりたくて行っていることで不健康になろうとするのでしょうか。

本当の好転反応は翌日痛くなるとしても、筋肉痛の様な痛みです。使っていなかった筋肉までもしっかりほぐしてもらえると、姿勢が整い、正しい歩き方が出来るようになります。で、今まで正しい歩き方や姿勢をしていなかったのだから、筋肉の使いかたにむらやギャップがおこり筋肉痛の様な痛みがでるのです。強く揉まれていないのにこういった事が起こるのは正しい方法を行ってもらえた結果です。

私も最近都内のちゃんとした先生に身体を触ってもらえたおかげで、本当の好転反応を産まれて初めて実感できました。

バレリーナやスポーツ選手も見ている先生でした、たまたまセミナーでペアを組ませていただけて幸運でした。性格もとても謙虚で勉強熱心で雰囲気も清潔感があり、手も柔らかく温かく男性の先生でしたが、安心感のある包み込むオーラの素敵な方でした。お店の名前を聞いておけば良かったと今になって後悔しています。ガツガツしていない感じの方で、集客に悩んでいるとおっしゃっていました。次回予約の声掛けをそんなにしないようです、セルフケアもちゃんと伝えてくれる先生なので、自分で治せるようになればもう来なくても良いんだよと言ってしまう感じの方です。欲がない、でも人を健康に良くしたいという欲はある、うん、素敵です。また会えると嬉しいのです。

話が私の感動体験にそれましたが、都内ならお店や治療院も多いし激戦区なのでちゃんとした先生を見つけやすいかもしれませんが、田舎に住んでいるとそうも行かないですよね…整形外科が近くにないから、打撲や骨折でずさんな整骨院に行って、わかってんだかわかってないんだかの先生に毎日来た方が良いなんて言われてしまう…毎日行っても行かなくても、治る時期は正直言って変わりありませんよ。

打撲や骨折は初期の処置が本当に大切なのだから、初期に処置をちゃんとしていないのにずっと通ったって健康保険の無駄使い、私達の負担しているお金を搾取されていくだけ、でも痛い人は不安だから言われたとおりに通うのです。で、治るとおかげさまで治りましたなんて言う、でも打撲や骨折は日柄者だから治るのですよ、治った後にちゃんとした先生に診て貰えた人は、ずっと調子が良いけれど、先生選びを失敗した人は、打撲や骨折は治っても、筋肉や繊維異常が後々になって起こるのです…老化だけが問題ではありませんので、毎日通わせすぎる拝金主義の先生にはご注意ください。しかも、テナントを借りてやっている先生なんて問題が起きたらすぐに店をたたんで逃げていくのが実情で、そんなの最近しょっちゅう起きていることです。

接骨院や柔道整復師は3年勉強して400万近くの学費なんです。打撲や骨折は整形外科をお勧めします。6年勉強してるし、1千万くらいの学費、全然違う、接骨院は病院ではないのです。医者の補助です。

でも接骨院とかでもエコーを取り入れてちゃんと見てくれる、家でのケアも教えてくれて、毎日通わせすぎない、周りの事を考えてくれている先生は本物です。そういう先生は、あまり保険を使いたがらないので、値段は高いです。真剣に身体の事を考えてちゃんと治したいのなら、お店や治療院選びは慎重になるべきです。

もうこの世に赤ひげ先生はいないのではないでしょうか???仕事を頑張る、勉強を頑張る、で稼げるようになって良い先生に巡り合うしかないのかもしれません…

私達は、繊細なのです。だから、ぶつけたり、負荷が強いと躰を壊してしまうのです。人の身体を食べ物で例えるのならバームクーヘンをプリンで覆っているような状態です。どちらも、落としたり指を強く押しこめば潰れてしまいますよね。

皮膚には表皮、真皮、皮下組織があり、筋膜は大一層から第六層まであり、筋肉があり、内臓があり、骨があります、人の身体は内臓や骨にたどり着くまでに何層にも織りなされて出来ているのです。バームクーヘンの様です。で、バームクーヘンは硬いので、肌の弾力をプリンに見立ててプリンに覆われたバームクーヘンと表現します。

プリンは優しく揺らすとプルプル震えます。お皿にのせれば強く揺らしても崩れません。でも、カップに入っている状態で揺らすと壊れます。人間もそう、障害物にぶつかれば壊れる、だから叩くなんて事をしたら身体を壊します。では、バームクーヘンはどうでしょうか、指でむぎゅなんて押しすぎたら、何層にも織りなした美しい層が崩れますよね、断裂しますよね。

そういうイメージや意識をもって人の身体も触る事が大切なのです。だから、骨にすぐ届きやすい肋骨周辺や背中、肩などは特に強く揉んでは行けません。首も繊細なので、男性は特に力で揉んでは行けません。手が大きい人も、手の重みだけでも負荷がかかっている状態なのだから、押し込んでは行けません。私達セラピストはそろそろ人の身体を傷つけた施術をしてしまっていたことを反省しなければいけないのです。

今までと同じ施術のままではもう人の身体を傷つけ続けてしまいます。お金儲けだけがしたくてセラピストになったのですか?痛がっている人を一人でも癒したくてセラピストになったのですか?両方望んでセラピストになったのですか?まず、お金儲けだけがしたい人はセラピストに向いていません。身体にはもう触らないでください。とっとと辞めて下さい。人間の身体は神々しく尊厳があるのです。もっと人を敬ってください。お願いします。

ちゃんと癒したいセラピストさん、力を抜く事を覚えて下さい、また、自分の握力測定をしておくと良いですね。指針にはなります。手の大きいセラピストさんは、手の重さも量ると、手のどの部分を使うと良いかが見えてきます。やみくもに学校で習った手技や本に載っている手技を参考にしすぎて、この手技は手根部で、とか親指で、とか行う事がどれだけお客様の負担になっているかを考えてあげて下さい。

お客様は、痛いと感じたら遠慮なく施術者に伝えて下さい、力が強いから痛い場合と、こっているから痛い場合と二通りあります。強くやっていないのに痛い場合は、何故痛いのか、痛い原因を教えてもらい、ちゃんとほぐしてもらいましょう、

強く揉まれるのが好きな人がいまだにいるから、強く揉んで間違った事をまだやっているセラピストがいるのです。好き嫌いよりも自分の身体が良くなるか悪くなるかを考えられた方が、自分をよりよく出来ますよ。相性だけを超えたものが見えてくるから。

日本人は特に似た者同士で集まりたがります。承認欲求が強いから、自分と価値観の違う事を言われると否定された気になりやすいから、否定なのか、正しい意見なのか、助言なのかを見極めて生きないとせっかくの人生が台無しです。

安心する所にとどまり、相性が合う事ばかりに気を取られると真実が見えにくくなります。原理原則、理論が宇宙の法則です。正しい事は全て科学的根拠で解き明かせます。世の中の物事の法則性を見ていくと、人の身体の使いかた、触れかた、この部位はこういうアプローチやベクトルが合うという事もだんだんと見えてきます。何が間違っていたのかも反省できます。

相性だけをみてずっと自分を向上させない環境に身を置くよりも、向上できる環境に身を置き、自分を変化させると正しくよりよくなれる人との出会いや環境と相性が合っていきます。強く揉まれるのが好きな人でさえも、その間違えに気が付く事が現象として現れれば、シフトチェンジするでしょう。間違いに気が付くのが早いに越したことはないので、早めにお気づきください。